2019年12月。高校の同級生たちとおばさん3人旅。川越は初めて。しかもほぼ半世紀ぶりに3人でお出かけ。それぞれ首都圏から川越に1時に集合する半日の小さな旅
おばさん旅の悲しさ
川越駅のインフォメーションでマップと「川越散策ガイド」をもらい、散策路を確認する。(スマホの画面は小さくて老眼では辛い)西武線の本川越駅の方がレトロな「蔵造りの街並み」に近いので、本川越駅に移動する。川越駅からから西武線本川越駅まで徒歩で15分位。バスで5分程度。しかし・・一人がなかなか来ない。乗り換えを間違え飯能まで行ってしまい、今度は都心方面に戻り過ぎ、ひばりが丘まで来てしまったという。我が身にも似たようなことが度々起こる・・肝心な時にスマホを使わない「おばさんあるある」現象だ・・・
3人揃ったのは3時過ぎ。「小さい旅」が「小さ過ぎる旅」に急遽変更となる。12月は日も短いが、我々の人生時間も短くなっている。ランチは諦め、「時の鐘」を急ぎ目指す
本川越駅から「蔵造りの街並み」まで、徒歩15分程度。レトロ感がとても心地良い。「埼玉りそな銀行」の素敵な景観も、美味しそうな「いも恋」も横目で通り過ぎ、「時の鐘」へ。敷地内は狭いが、真下から鐘を見上げると、時代劇に入り込んだ感覚になりそう。12月上旬で寒かったが、コロナ禍以前であり、観光客は多く、カフェはどこも順番待ち。そばにあるスターバックスも街並みに溶け込んでいい感じだが、混雑で諦める。散策しながら探すと 人目につかない2階のカフェに入れた。川越名産のさつま芋を使ったパンケーキを迷わず注文。やっと旧友たちとおしゃべりを楽しんだ。落ち着くカフェだったが、歩き回ったせいで、一体どこにあったすら分からなくなっている。
18時、すでに日が落ち、外に出るとあんなにいた観光客は少なくなり、店じまいが始まっていた。日帰り観光が多いのだろう。「いも恋」も食べられず、「お菓子屋横丁」も「川越まつり会館」も行けなかったけど、また3人で来ようね・・と再会を約束して、帰路に着く。そういえば彼女、高校の時も、集合場所になかなか来られなかった・・思わず、笑いがこみ上げてくる。年を重ねても人はあまり変わらないのかも。彼女のおかげで、初の川越旅は忘れがたいものになった。
帰宅すると あの食べ損ねた「いも恋」があった。なんと!たまたま娘も同じ日に川越に行き、お土産に持ってきてくれた。愛しの「いも恋」に再会。想いが通じた。